前回の初投稿では、習慣化の重要性について紹介しましたが、
「1日5分からというのはわかったけど…苦手の英語学習をどうやって続けていけるのか」
「モチベーションはアクションから発生することはわかっていても…ついつい誘惑に負けてしまって」
といった相談をコーチングでもよくいただきます。
1日1%でも上達(=当ブログでいう「成功」)するためには習慣の継続が前提となりますが、簡単なことではないですよね!
今回も英語コーチング経験ならびに書籍で学んだことを軸にして、習慣化をいかにして確実なものにするかというお話します!
そこで、習慣を定着させるにあたり、欠かせない重要な概念3つを紹介します。
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即実践ポイント
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「摩擦(Friction)」をなくす
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「日常の意思決定による疲れ(Decision Fatigue)」をなくす
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「第二の頭脳(Second Brain)」を構築する
習慣定着の難しさを示すデータ

私が提供している英語コーチングのサービスでは、新たな学習習慣を開始後の最初の1〜10日目に挫折が多いというデータがあります。
また、3日以上中断すると、その後の復帰率が下がるというデータもあります。(※統計学的にいうと、科学的根拠になりうるほどのデータではないので、あくまでも数値は「参考」としてください。一瞬ガリ勉コメント失礼。)
上記2つのデータだけでも、習慣の定着の難しさがわかってくるのですが、学習者へは「習慣形成には目安として2-3週間かかるので、とりあえず1日5分やりましょう!」とシンプルにお伝えします。
とはいえども、「頑張りましょう」と根性論だけではなく、「なぜ続かないのか」「何が邪魔するのか」という点も、状況に応じて説明を心がけております。
その中でも、個人的に重要と考える習慣に関連した3つの概念を、本日はご紹介します!
新たな習慣定着に欠かせない3つの概念
(1) 摩擦(Friction)

前回の記事でも紹介したJames Clear氏のAtomic Habitsで書かれている概念ですが、引用せずに「摩擦」を一言で言うと…
アクションをするにあたり、邪魔するもの
ということです。
これは身の回りを考えると、よりわかりやすいと思います。
例えば、「英単語学習を1日5分する!」という習慣形成をしたとしましょう。
しかし、単語帳が手元になく、自分の部屋の本棚の奥にある。(今はリビングのソファーに座っていると想定しましょう。)
動いて本棚まで取りに行きます。そして、本を開けました。
しかし、前回までやったページに挟んでおいたしおりが消えて、どこまでやったか分からない。
そして、別で英単語学習を記録しているノートを見返すはめに。
おそらく、これで5分近くはロスしていると思います。
次の日、その反省を生かして、英単語学習をアプリで一元管理しようと決めます。
そして、開始1分後、Instagramからの通知が来ました。
クリックして、学習を中断。
「この投稿だけ見て学習に戻ろう」と決意したものの、戻った時点では時間が経過しているだけでなく、集中力も切れてしまった。
このような経験ありませんか?
上記の通り、些細とも思える普段のアクションのどこに「摩擦」があるかを認識し、
- 良い習慣の場合は、出来るだけ摩擦を軽減
- 悪い習慣の場合は、出来るだけ摩擦を加重
を行うところからスタートしてみましょう!
例えば、上記の例で言うと…
1つの英単語アプリに絞って、どこでも学習できる環境をまず作り、携帯の通知設定を予め決めた時間にはオフの設定する
といった具合です。
更に言うと、そのアプリだけを携帯のホームスクリーンに置くことをお勧めします!(=スクロールやスワイプの煩雑さという摩擦を軽減するだけでなく、他のアプリの誘惑を視覚から消すことで、誘惑の摩擦を加重するというダブル効果あり!)
当たり前のように聞こえますが、どれだけ実践できている人がいるでしょうか?
他の例でいうと、学習の摩擦を軽減する方法として「寝る前の5分に学習をしたいので、単語帳をベッドの横に置いておく」などがあります。
また、誘惑へ摩擦を加重する方法として、「お気に入りのテレビゲームのコンセントを抜いて、クローゼットにしまう」や「紙ベースで学習する場合は、携帯を部屋の反対側に置いておく」など様々あります。
このようなちょっとした工夫が、1日5分の習慣定着につながっていきます。
本日から、身の回りの「摩擦」をチェックしてみましょう!
(2) 意思決定疲労 (Decision Fatigue)

こちらは言葉通りですが、「意思決定疲労」を一言で言うと…
気付いていなくても、日常生活で様々な意思決定を行っており、負担となっている
ということです。
参考までに、日本語のソースとして適切かわかりませんが、Wikipediaもリンクもつけておきます。(ここでの日本語訳は「決断疲れ」となっていますね。)
みなさんが日常生活を送る上で、膨大な数の意思決定を行っています。(いろいろな研究結果がありますが、そこは割愛します。)
例えば…
- 明日は何を着ようかな?
- 今日の晩ご飯はどうしようかな?
などの、本当に些細に思える意思決定も数多くあります。
コーチングの中で、
「今日は1日5分の英語の学習をしようと思っていても、仕事で疲れていて脳が働かない。」
「いろいろやることがありすぎて、1日5分でも英語の勉強を優先できない」
などの相談のある方には、このような小さな決断にも労力を取られていると説明し、戦略的に取り組むように指導を心がけています。
さて、上記が学習の習慣にどうつながるかというと、新たな習慣定着のためには、出来るだけ「意思決定疲労」を軽減するということになります。
例えば、「朝のコーヒー時間という既存の隙間時間を使って、1日5分の英単語を学習」することにしたとしましょう。
そして、忙しい朝にどのような意思決定を行っているか考えましょう。
- 今日のファッションどうしよう
- 今日のランチどうしよう
- 今日のタスクは何か
- 今日の出張先の電車経路はどれがいいか
些細なことかもしれませんが、これらを頭の中で考えたり、行動に移す時間を合わせると、おそらく1日5分以上はロスしています!
この時間を新たな習慣に充てるためには、上記のことを「前夜」に全て決めておけば、翌朝は楽になりますよね。
そして、これらを就寝前にまとめて考えておくことにより、メンタルスペースをクリアにすることができ、朝の習慣形成への「摩擦」軽減にもなりますね!
当たり前のことかもしれませんが、どれだけ些細な決定事項でも、脳と時間を費やしていることを意識し、普段の習慣を見直すことで、新たな習慣の定着を目指しましょう!
(3) 第二の頭脳(Second Brain)

上記でいうメンタルスペースと深く関連していますが、「第二の頭脳」の概念を、一言で言うと…
脳にある情報を、外部のシステムに落とし込んでしまう
ということです。(※大前提として、脳科学的に厳密な概念ではないです。)
みなさんが自然に行っている行動として、ノート取りが一番分かりやすい例ですね。
これがどのように習慣の定着につながるかといいますと、日常いろいろ飛び交う情報の処理の効率をあげることで、新たな習慣への余裕を少しでも生み出すということです。
「脳は記憶のためにある」と思う人がいますし、間違いではないです。
ただし、限界がありますよね。
私も暗記を重視する教育制度で育ったこともあり、「記憶力がある=暗記できること=優秀」という単純な考えに価値を置きすぎてしまいました。そして、「物忘れが激しい自分はダメか」と自己嫌悪にも陥ったこともあります。
しかし、実際に脳の中に溜め込んでおく情報は限られている、かつ限るべきだと割り切っています。
例えば、仕事で実践したいと思ったアイディア、学校で新たに学んだ事項、また私生活での懸念事など、頭脳内で瞬時的に過ぎ去っていく情報はたくさんあります。そして、その中でも忘れたら勿体無い情報はたくさんありますね。
これらは暗記しておくのではなく、思いついた瞬間に、自分が信用するシステムに落とし込むことで、安心できると思います。
不思議なことに、「5分間なら覚えてられるから、後でノートに取ろう」と思って、結果として忘れることもあるのではないでしょうか。
前回の記事でも、時間がないという方には「物理的な余裕」と「心の余裕」がない方のお話をしました。
「色々考えることがあって忙しいが、ここに書いておけば、後で見返せば大丈夫」と思えるような信用できる情報源があることで、「心の余裕」は生まれてくると考えます。
結果として、1日5分でも新たな習慣を試みる余裕が出来上がってきますよね。
上記は、理論的な話が中心となりましたが、具体的な例を出しましょう。
例えば、コロナ渦になってから、私は「1日10分でもいいから、本を読む習慣を作り上げよう」と決意しました。
しかし、実際に10分という短い時間とはいえども、最初の2〜3分で仕事のことや、その他やるべきことが気になって、集中できない状況が続きました。
結果として、読んでいる途中に浮かぶアイディアの流れの邪魔をして、効率が非常に悪かったです。
このように、頭に情報を置いておけばおくほど、定着したい習慣の妨げとなり、情報整理の優先順位が崩れてしまいます。
そこで、Notionというツールを活用し、信用できる「第二の頭脳」をこの1年で構築してきました。
そして、Notionの中で「15分などの一定の時間を決めて、頭にあることを全て書き出す(通称“brain dump“と言われるテクニックです)」という作業を読書前に行っております。
そうすると、安心して「読書」という作業に集中できる余裕が生まれるんですよね。
結果として、読書から1%でも得られるもの(=小さな成功)が増えて、それが楽しくて習慣として続けられるようになります。
また、読書をしていない時でも、何かふとアイディアや調べ事(気になった英単語など)が浮かぶ、まずはNotionにさくっとメモ書きを入れて、後で時間を使って深掘りします。
このように、第二の頭脳から生まれるメンタルスペースがあれば、学習のような新しい習慣を取り組む時間が5分ぐらいなら形成できると考えます!
なお、Notionというツールについては、別の記事で書きたいと思いますが、アプリのような自分にあったツールを見つけるのには時間がかかりますし、現状はシンプルにノートとペンからのスタートでもいいです!(※Notionについては、私の人生に欠かせないツールなので、将来的に必ず記事を書きます。乞うご期待!)
最後に
いかがでしたか?本日は、習慣定着に役に立つ3つの概念の紹介になりましたが、もう一度おさらいをすると、以下の3点になります。
- アクションを起こすにあたり、「摩擦」がどこにあるか理解する
- 日常で行っている「意思決定」による疲れを認識し、軽減する
- 情報は「第二の頭脳」という外部システムに落とし込み、新しい習慣に取り組む余裕を作る
それぞれ実践してみた、もしくは既にされていることがあれば、コメント欄でシェアお願いします!
なお、全てをまとめて1つの記事では書き切れないほど重要な概念ですので、将来的にはそれぞれもう少し詳しく書きたいと思います。(※頑張ってまとめようとしましたが、1つの記事では限界があり、少し反省…)
何かリクエストや質問などがあれば、いつでもコメントやお問い合わせ欄にてお知らせください。
Happy Learning!
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