この記事の目安時間 2

本日は、TOEFL Speakingの勉強法として…

OtterGrammarlyといった無料で使えるツールの活用方法

をご紹介いたします!

英語講師としてTOEFLを指導してきた経験をもとに、以前にNotionというツールを活用したスピーキングセクションのネタ集の作り方テンプレをご紹介しました。

Notionに加えてOtterGrammarlyを使えば、TOEFL Speakingの自習が効果的に行えるようになりますので、参考にしてみてください!

それでは、OtterとGrammarlyというツールをそれぞれ紹介し、勉強法の実践の流れを解説します!

※本ページはプロモーションが含まれています

1. TOEFL Speaking対策ツールその1【Otter】

 Otterとは

アメリカのシリコンバレー拠点のベンチャー企業によって開発された英語の音声文字起こしツールです。

モバイルアプリ(iPhoneAndroid)およびデスクトップ版があります。

なお、今年の3月にNTTドコモが出資を発表し、日本でも今後拡大が予想されます。

高度なAI技術を活用して文字起こしをしてくれるツールですが、ビジネスでは会議の議事録や講演会の字幕作成に活用されています。

同様に、英語学習ではリスニングのスクリプトの文字起こしにも使えますが、スピーキング練習にも活用できます!

 Otterの素晴らしいところ

1. 精度

何よりも精度です。技術の高さに感心します。

個人的には、今までiPhone純正の文字起こし入力を使ったり、Draftsのボイスメモ機能を使ってきましたが、精度は比べ物になりません

しかも、少し英語の発音が悪くても、文脈によって修正をかけてくれたりもするので、「相手に伝わるレベル」かどうかが判断がつきます。

2. スピーカーを認識

議事録を想定している機能ですが、「音紋」をベースにして、異なる話者を自動的に判別し、振り分けてくれます。

TOEFLスピーキングの勉強法にはあまり関係ないですが、スクリプトのないリスニングや字幕のない動画を文字起こしをしたい時は非常に役に立ちます!

 Otterのデメリット

1. 完全無料ではない

無料プランでは、1ヶ月600分(かつ1回の録音時間は40分)までしか録音ができません。

毎日約20分以上のスピーキングの練習をしたい方には、足りませんね。

なお、有料プランは、2021年7月時点では、月額1,400円、もしくは年間11,200円(月額933円)となります。

2. 日本語対応は限定的

TOEFL Speakingの学習を想定している人には関係ないかもしれませんが、Otterは日本語の音声文字起こしには対応しておりません。(2021年7月時点)

また、アプリの表示言語も英語のみとなります。

なお、日本語での窓口は公式サイトにもありますが、私は問い合わせたことがないので、どこまで対応しているのかわかりません。

また、インターネット上のOtterに関する日本語での情報がまだまだ限られています。

 Otterの使い方

さて、実際にOtterを使ってみましょう。

まずは、ダウンロードが完了したら、以下の画面よりマイクのアイコンを押します。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Otter)

そうすると、録音が開始しますので、話します。(※お題は以前の記事で記事で取り扱ったもの)

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Otter)

録音が終わると、文字起こしの内容を確認します。

かなり正確です!

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Otter)

また、活用方法は後述しますが、リンクでファイルをシェアすることもできます。

本記事で紹介する勉強法については、上記を知っておけば十分だと思いますが、詳しいアプリの使い方は、公式ブログをご参照ください。

2. TOEFL Speaking対策ツールその2【Grammarly】

 Grammarlyとは

サンフランシスコに本社を置く会社によって開発された、モバイル版もデスクトップ版も対応したAI英文添削ツールです。

基本的なスペルチェックや文法校正は標準のメーラーやその他ソフトウェアでも備えていることが多いですが、Grammarlyの校正の精度の高さから、学生から社会人まで幅広く愛されているツールです。

 Grammarlyのメリット

Otterと同様、何よりも精度が素晴らしいです!日本語話者が苦手とするaやtheの違いから、高度な言い換え提案(有料版のみ)まで幅広く対応しております。

更に、有料版であれば、使う単語のトーン(中立的か、ポジティブかなど)や状況設定(アカデミックかビジネスか)まで設定が変えられるので、個人的に愛用しています。

したがって、他人に見てもらわなくても精度の高い英文が作成できるようになり、英語学習の自習にも最適です。

 Grammarlyのデメリット

Otterと同じく、完全無料ではない、日本語非対応である2点になります。

1. 完全無料ではない

無料版も基本的な文法・スペル・語彙のチェックをしてくれますが、内容は限られています。

一方で、有料版は、言い換え表現の提案や盗作チェックなどもしてくれます。(価格はプロモーションなどにもよりますが、年間プランだと月額USD12あたりです。)

TOEFLのライティング対策には有料版がオススメですが、スピーキング対策としては無料版でも十分だと考えます。

2. 日本語は完全に非対応

アプリの表示言語、サポート、公式サイトなど全ての情報は日本語に対応しておりません。

しかし、使い方について詳しく解説した日本語のブログは多々ありますので、ググってみてください!(丸投げですいません…)

 Grammarlyの使い方

さて、Grammarlyの使い方はいくつかあります。

まず、デスクトップのウェブサイトでの添削です。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

また、Wordやブラウザーなどに拡張機能でGrammarlyを追加すれば、入力したものをその場で添削してくれます。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

一方で、モバイル版はキーボードでの添削になります。

例えば、以下のように文字入力の画面で、キーボード上に校正内容が表示されます。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

3. TOEFL Speakingの勉強法への応用

学習

それでは、TOEFL Speakingの勉強法の実践の紹介に移っていきます!

 NotionのTOEFL対策ページ

まずは、過去の記事で連載してきたNotionというアプリを使います。

私が作成したNotionのテンプレでは、TOEFL Speakingセクションのネタ集回答例のデータベースなどを含んでおります。

以下より、TOEFL対策ダッシュボードにアクセスしてください。

 Otterから共有リンクを入手

次に、Otterから録音した音源とスクリプトを共有します。

デスクトップ版

以下のように、画面右上のボタンから「Copy link」を選択します。(※デスクトップ版はホームページからログインします。)

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Otter)

モバイル版

同様に、右上のアイコンから、「Link sharing」を選択し、左下の「Copy Link」をクリックします。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Otter)

 Notionへ共有リンクを貼り付け 

続きまして、NotionTOEFL対策ダッシュボードから、スピーキングのデータベースへ行きます。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Notion)

そして、コピーしたOtterのリンクを貼り付けして、「Create embed」をクリックします。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Notion)

そうすると、音声と文字起こしされた内容の画面が埋め込みされ、その場で聞いたり見たりできるようになります

続きまして、埋め込みされた画面から、スクリプトをコピペして、貼り付けをして、校正の準備をします。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

 Grammarlyで内容をチェック

最後に、Grammarlyを活用した校正方法をご紹介します。

デスクトップ版

方法は2つあります。

まず、1つ目はGrammarlyのウェブサイトから英文を入力することです。(※Notionからわざわざコピペし直す必要があるので、面倒です。)

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

2つ目は、拡張機能をインストールして、ブラウザーから直接校正をかけることです。(※Notionをアプリではなく、ブラウザーから開ける必要がありますが、その場で添削されるので楽です。)

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

モバイル版

Grammarlyのアプリ(iPhone版Android版)をダウンロードすると、キーボードがインストールされます。

そして、Grammarlyのキーボードへ切り替え、チェックする英文を選択すると、校正が自動的に開始します。

無料ツールを活用したTOEFL Speaking学習法の解説(Grammarly)

以上です!

Otterでスピーキングの練習

Grammarlyで校正

Notionで学習記録を管理

という勉強法の流れです!

どれも無料で使えるツールですので、是非本日からトライしてみてください!

最後に

いかがでしたか?本日は、OtterとGrammarlyというツールを活用したTOEFL Speaking向けの勉強法を解説しました!

以前に何度か紹介したNotionというツールと組み合わせれば、自習でも十分にTOEFL Speaking対策となりますね!

今後も更にコンテンツを追加して充実させていきたいと思いますが、皆さんがその他実践されているNotion活用法や、記事の内容や無料テンプレートのリクエストがあれば、是非コメントやお問い合わせください。


このようなちょっとした工夫でも成長につながるということを信念に、みなさんの1日1%の成長(=当ブログでいう”成功”)をサポートしていきたいと思います。

そのためにも、英語講師やコーチングの経験をもとに、学習にまつわる生産性や効率性、また具体的なツールなどをテーマに定期的に情報配信していきます。

Happy Learning!