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本日はお忙しい日常で勉強に励む社会人の皆さまに、学習を辛い中でも続けるための今日から実践できる4つのコツをお伝えします!

このブログの中心テーマである学習ですが、私自身も社会人になってからも勉強を何とか続けてきたわけですが…正直しんどいですよね。

例えば、新卒で入社した会社では海外出張もしながら、アメリカの大学院への出願をしたところから始まり、今でも何かしらの勉強を続けています。(今はブログについて勉強中。)

また、職業としても英語学習のコーチとして多くの社会人の勉強を支援してきました。

なので、勉強が辛い経験は主観的にも客観的にも理解しているつもり(?)です!

それらの経験から得た知見をシェアしますので、諦めてしまいそうな社会人の皆さまの参考になればと思います!

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はじめに(概要)

勉強

それでは、本題として、勉強がしんどいと感じる社会人が、今日から実践できる4つのポイントに入っていきます!

ざっくりとお伝えすると、以下の4つの観点でお話します!

1. 「しんどい日常」を見直す

忙しい日常

 「物理的」な余裕と「心」の余裕

まず、大前提として、忙しい時ほど余裕がなくなるものですね。

寝る時間も惜しんで働く時など、本当に物理的に時間がないこともあります。

しかし、以前に書いた記事で触れましたが、実は時間はあるが、心の余裕がないので「忙しい」という概念が先行して、勉強に手がつけられない場合もあります。

英語の勉強に励む社会人をコーチングする際に、役員クラスの人でも「1日1分も割く時間がない」という方には出会った事がないです。

したがって、後述しますが、しんどいと感じる時こそ「1日1分でもいいので勉強を続ける」とハードルを下げるというところからのスタートが重要だと認識しましょう。

 平日・休日に分けて客観的に行動を俯瞰

勉強がしんどいと感じる社会人の方は、朝一や夜遅くに勉強の時間を無理矢理入れ込もうとしているパターンが多いです。

その時間しかないからと思っている方も多いと思いますが、実際そうでしょうか?

まずは、「しんどい!」と落ちてしまっている時こそ、1日をどのように過ごしているのかを俯瞰してみましょう。


例えば、忙しい平日は、以下をポイントを中心に振り返ってみましょう。

そして、上記の行動の間に何をしているかをみてみましょう。

例えば、通勤時間はスマホでゲームしていませんか。

息抜きも必要なので、否定するわけではないですが、その1分でも勉強に充てることもできますね。


また、休日の過ごし方も重要です。

平日は学習ができないとしても、週末は予定を入れる枠がある方が多いのではと思います。

休日こそ、平日のような決まった時間枠がないからこそ、優先順位が崩れやすいので、要注意です。

したがって、外食する予定を入れるのと同様に、休日もカレンダーに学習の時間枠を無理矢理でも入れるぐらいをしたほうがいいと思います。

そして、その予定がたとえ10分の学習であってもです。

 環境を俯瞰してみる

まず、スマホのホームスクリーンや、机周りに何があるかみてみましょう。

前者について言うと、ゲームのアプリがスマホの画面の一番最初に見える状態であれば、当然ながら誘惑ですね。

また、そのゲームからの通知が見える状態であれば、それもまた誘惑です。

どこで、そのアプリを見えない画面に移動し、そして通知を一時的でもいいので、消してみましょう。

このように、Atomic HabitsでJames Clear氏が解説する、いわゆる

摩擦

を作ります。

また、机周りを見てみて、誘惑はないですか。

もし勉強に関係ないものがあるようであれば、まずは勉強したい本や資料だけを置いてみましょう。

そして、誘惑になるモノは全て手の届かないところに一時的でもいいので、置いてみましょう。

勉強がつらいと感じる時こそ、誘惑に負けて集中力が欠如しやすくなります。

なので、逃げてしまわないように、やらないといけないと思っている勉強だけに1分でもいいので向き合ってみましょう。

2. 目標設定の内容を見直す

目標

まず、社会人の皆さんなら、しっかり目標を立てて、勉強に励まれていると思います。

しかし、その目標が勉強を邪魔してしまっている可能性もあります!

勉強がしんどいと感じる日常を乗り越えていくためには、目標を立て方を戦略的にする必要があります。

以下のベンチマークに沿って、ご自身の目標を精査してみましょう。

 目標ばかり意識することはNG

この点について記事を以前書きましたが、一旦目標を定めたら、忘れてもいいとしましょう。

理由は…

目標を達成するという成果(アウトプット)に注力しすぎて、しんどい日常の努力(インプット)から逸れてしまう

からです。

例えば、何かの資格試験に合格することを目標としましょう。

素晴らしい目標ですね。

ただし、合格したいことだけを考えて、試験の小手先のテクニックばかりに走っても功を奏するのでしょうか。

その状態だと、成長に限界があると思います。

また、合格に対する執着が強すぎて、今の立ち位置と比較して絶望を感じることもあります。


例えば、TOEICで700点を取ることを目標としていて、今が400点としましょう。

300点アップのためのコツを必死に調べるよりも、その時間を勉強に割く方が賢明でしょう。

また、700点を取りたいという強い思いはいい良いですが、あまりにも遠すぎて、模試の結果が悪いと絶望を感じると思います。

かつ、忙しくて勉強ができないと、更に目標が遠ざかった気がしませんか。


直感に反するかもしれませんが、勉強がしんどいと感じている人こそ、目標にこだわりすぎるとマイナスになりかねないのです!

そこで、詳しく後述しますが、その目標を達成するために必要な日々の細かいインプット(例:1日10個の英単語を覚える)にフォーカスした方がいいです。

あくまでも、努力が結果を生み出すことを原則にし、目標を立てるようにしましょう。

 目標をレビューする

上記で「目標ばかり意識することはNG」と言いましたが、意識するなという意味ではないです。

例えば、1ヶ月に一回は目標に向き合うと決め、どれぐらい近づいたか振り返りすることは推奨します。

私の場合は、Notionというツールを活用して、目標管理をしています。(※テンプレートをご希望の方は、お問い合わせください。)

Notion

上記のように、振り返りページを設けて、「上手く行ったこと」「上手く行かなかったこと」「改善点」を定期的にレビューしています。

このように、予め決めた振り返りの時に限っては、目標としっかり向き合い、それ以外の時は達成するための小さなアクションだけに集中するようにしています。

 先すぎる目標もNG

目標を立てる際に、期日やざっくりとでもタイムラインを立てる方がほとんどだと思います。

それでは、3年後などに達成したい目標を立てたとしましょう。

例えば、3年後にTOEICの満点を取りたいとして、今の実力は300点だとしましょう。

現実的な学習時間を考慮し、長期的なゴールとしては良いと思えますが、もう少し掘り下げた方がいいと思います。

理由は、単純に3年後は遠すぎるからです。

3年後達成する目標に向けて、毎日コツコツするのは辛いです!

なので、長期的なゴールは一旦設定し、その着地点につながる目標を3ヶ月・半年・1年ぐらいのスパンで立てるようにしましょう。

会社などの組織は、こうして事業計画を立てるので、社会人の方だと見慣れた概念だと思います。

しかし、なぜか個人の勉強になると、その視点が欠けた形で目標を立てる方が多いのですよね!

3. 習慣を見直す

習慣

さて、日常と目標を見直したら、次は習慣を見直すことです。

いかなる目標を達成する上でも欠かせないのが習慣ですが、勉強の習慣というとどういうイメージをお持ちでしょうか。

毎日夜遅くに机に向かってガリガリと勉強するイメージでしょうか。

勉強がしんどいと感じている社会人の方こそ…

習慣は既存の隙間時間を使って小さくスタートし、1ヶ月ゼロの日をつくらない

ところから、頑張っていきましょう。

それでは、それぞれ解説します!

 数秒で出来ることから

辛い時こそ、今すぐできるミクロレベルのことから始めましょう。

これは習慣に関する有名な著書(Atomic HabitsやTiny Habits)などで推奨されている方法です。

例えば、英語学習をされている方は、この記事を読んでいる数分の間に単語帳を開いて、10語は学習できますね。

一方で、いきなり1,000語やろうと思っても、辛いですし、おそらく続きません。

とにかくハードルをどれだけ下げてでも、毎日取り組むことが大切です。

そのためにも、「0よりも1」を原則に、1日1分レベルの習慣からスタートしましょう。

初期段階は、本当に1分で辞めてもいいです。

そして、慣れてくると、不思議なことに、1分勉強すると止まらなくなります。

 新しい時間ではなく、既存の隙間時間から

先述したとおりに普段の日常を俯瞰すると、隙間時間が意外なところで発見できると思います。

コーヒーを飲みながら、テレビを見る朝の時間。

ベッドやソファーで横になりながら、スマホをいじっている時間。

例を挙げ始めるとキリがないですが、この様な1分レベルの隙間時間に勉強を追加しましょう。

はい。

追加

です。

言い換えると、コーヒーを飲んだり、ベッドやソファーでゆっくりする時間を習慣化しているのであれば、今はキープしてください。

ただし、そこに勉強の習慣を紐付けてみてください。

そうすると、定着しやすいです!

例えば、資格勉強をしている方であれば、コーヒーの時間にテキストを開く癖を紐付けましょう。

そして、英単語を学習されている方であれば、ゴロゴロしている時に単語帳を開きましょう。

要するに、それらの既存の習慣を行うときに、片手間で必ず勉強をすると連想させることです。


そもそも、どうして既存の習慣に連想させる方法がいいのでしょうか。

英語学習のコーチングをしていてよくあるのが、開始当初に張り切って習慣をガラッと変えようとする学習者は続かないからです。

朝早く起きたり、夜遅くまで起きて、睡眠時間を勉強に充てようとする頑張り屋さんの社会人の方です!

もちろんできるなら良いですが、経験上…続いた方が少ないです。

そこで、マインドシフトが必要です。

何か目標があるからといって、今の習慣を根本的にひっくり返して、一日の自由時間を全て勉強に費やさなくてはいけないわけではありません。

机に向かって勉強三昧の日々が必須条件ではないです。

なので、繰り返しますが、既にある隙間時間に紐づける形で、少しずつ習慣を形成させてください。

そうすれば、日常のしんどさが軽減されるはずです!

 始めの1ヶ月は特に大事

まず、3日坊主は本当です。

以前に記事で紹介した通り、私の担当している英語学習のコーチングでは、新たな英語の勉強習慣を開始後の最初の1〜10日目に、一番挫折が多いということがわかっています。

先述したとおり、習慣をガラッと変えて張り切る人ほど陥りやすいパターンと認識しています。

いろんなデータがありますが、3週間で新しい習慣形成されるので、とりあえず1ヶ月はいかなる形でもいいので継続をしましょう。とアドバイスしています。


勉強がしんどいと感じる時こそ、「机に向かって○○分以上を集中!」と考えるとハードルが高くなり、学習に抵抗感が出てしまい逆効果です。

そんな時こそ、気楽にスタートしてみましょう。

先述したとおり、テレビを見ながら、料理をしながら、お子様と遊びながら、ベッドでゴロゴロしながら…一応勉強する。

とにかく継続が大切です。ゼロの日は何があっても避けましょう

不真面目でも継続が出来れば良しとしましょう。

※なお、万が一、急用や体調不良で勉強がストップしてしまった場合は、諦めないでください。3日以内であれば復帰すれば習慣は維持できる傾向にあるというコーチングのデータもあるので、ご参考までに!

4. モチベーションを見直す

モチベーション

最後に、モチベーションについてお話します。

コーチングしている中で、一番聞く悩みです。

「モチベーションが上がらない」
「モチベーションが維持できない」
「モチベーションの上下が激しい」

このような方には、大前提をお伝えします。

モチベーションは降ってくるものではありません

当たり前のようなことですが、以前の記事で紹介したThe Motivation Mythという書籍から得た知見です。

それでは、どのようにモチベーションを得て、維持していくのでしょうか。

それぞれのポイントを解説します!

 小さなことでも客観的に評価して、褒める

結論から言うと、モチベーションは湧き出てくるものではなく…

「小さな成功」が産み出すもの

としています。

小さな成功というのは、1日数分で出来るレベルの成功です。

例えば、資格試験で頻出の用語を10個覚えた程度です。

これが出来ると、ご自身を褒めてください。

先述したとおり、0ではなく1はできたわけですから。

このように、1日数分を使って少しでも成長が感じられた(=目標に近づけた)瞬間が、更に勉強を続ける原動力となるのです。


つまり、アクションが小さな成功を産み出し、その小さな成功が更なるモチベーションを産み出し、以下のような連鎖を引き起こすということです。

アクション→小さな成功→モチベーション→ 更なるアクション→更なる小さな成功→更なるモチベーション…

なので、「モチベーションが上がらないから、勉強しない」というのは間違いです。

どれだけ小さくてもアクションを取らないと、モチベーションは続きません。

また、しんどくて1分しか学習ができなくても、自己嫌悪に陥る必要はないのです。

というのも、同じ1分の学習でも、「30分予定していたけど1分しかできなかった」と「とりあえず1分できた」は切り分けて考えることができるからです。

前者は「改善するにはどうしたらいいか」と成長の糧にし、後者はご自身を褒めるネタとしてください。

 ベストではなく、昨日よりベターを目指す

偏差値のように、勉強を相対的に評価される世界で育ってきた人は、他人をベンチマークにすることに慣れてしまっていると思います。

しかし、勉強を続けるには、ご自身の成長を適切に評価できるようになることが必要です。

これが、モチベーションに繋がります。

例えば、本日1分しか勉強できなかったとしても、その時間で得られたものがあれば、昨日のご自身よりも「ベター」ですよね。

このように、僅かでも成長が感じられると、「よし、明日も頑張ろう!」という気になれますよね。

対して、計画通り全て完璧に勉強できる状態(=ベスト)ばかりを目指すと、「今日完璧にできなかったな」とマイナス面にばかり注目がいきます。

このようなマインドセットだと、ご自身の成長が見えなくなります。

なので、当ブログのテーマでもある、1日1%でも昨日の自分よりも成長していればよしとして、継続しましょう。

 趣味や好きなことと紐付ける

モチベーションは不思議なもので、好きなことであれば、全く苦痛ではないんですよね。

なので、趣味や好きなことと紐付ける工夫もしてみましょう!

例えば、洋画や洋楽が好きな社会人をコーチングするときは、勉強が辛い時は洋画や洋楽を堪能してくださいといいます。

洋画や洋楽が好きであることが、英語学習を始めた内在的なモチベーションと紐づいていることが多いからです。

そして、それらを題材に勉強を促します。

同様に、ゲームが好きな方だと、勉強の習慣をゲーム化するのはいかがでしょうか。

例えば、Habiticaのように、習慣をゲーム化して楽しく管理できるアプリもあります。

Habitica: Gamified Taskmanager
Habitica: Gamified Taskmanager
開発元:HabitRPG, Inc
無料
posted withアプリーチ

上記は一例ですが、ご自身の好きなことは趣味は何かを考え、勉強とどのように繋げることができるか考えると、モチベーション維持のヒントが見つかるかもしれません!

最後に

いかがでしたか?本日は勉強がしんどいと苦しむ社会人の皆さまに、今から実践できるコツについてお話しました。

もう一度おさらいしましょう!

社会人としての勉強は簡単なことではないので、関連記事は今後順次記事をアップしていく予定です。そちら乞うご期待ください!

今後も更にコンテンツを追加して充実させていきたいと思いますが、記事の内容のリクエストがあれば、是非コメントやお問い合わせください。


ちょっとした工夫でも成長につながるということを信念に、みなさんの1日1%の成長(=当ブログでいう”成功”)をサポートしていきたいと思います。

そのためにも、ハーバード教育大学院で留学経験や、英語講師やコーチングの経験をもとに、学習にまつわる生産性や効率性、また具体的なツールなどをテーマに定期的に情報配信していきます。

Happy Learning!